賃貸物件で同棲する場合の審査は?難しい理由を解説

賃貸物件で同棲する場合の審査は?難しい理由を解説

賃貸物件で同棲をする場合、審査が厳しくなると言われているのをご存じでしょうか。
今回は一般的に、審査が難しいと言われている理由を解説します。
また、無許可で同棲していたのがバレた場合や、一緒に住むためのポイントにも触れているので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

賃貸物件で同棲する場合の審査が厳しい理由

賃貸物件で同棲する場合の審査が厳しい理由

そもそもなぜ同棲の審査が厳しくなっているのでしょうか。
以下で理由を見てみましょう。

喧嘩別れによる影響がある

賃貸物件に入居した当初は仲が良くても、喧嘩別れをしてしまうケースは少なくありません。
とくに夫婦ではなくカップルの場合はリスクが高く、一方が途中で家を出てしまう事態に発展する可能性があります。
その後は残った方が家賃を支払わなければなりませんが、これまで家賃を二人で折半していた場合は、支払いが難しくなるでしょう。
たとえば、家賃負担をお互い折半していた場合、これまでの倍の金額を一人で支払わなければならないからです。
その結果、生活が続けられなくなり、家賃を滞納してしまう方もいます。
大家はこのようなリスクを避けたいがために、同棲のための入居を断ってしまうのです。

騒音問題に発展する

同棲の場合は騒音問題のリスクも考えられます。
とくに若いカップルの場合、マナーやモラルに対する意識が低い傾向があるため、大家にクレームが入るケースは少なくありません。
注意をしても改善しない場合は、住民同士でトラブルが起こる可能性もあるでしょう。
一人であれば大きな音を立てて騒ぐ必要はありませんが、複数人で生活していると、どうしても賑やかになってしまいます。
無意識のうちに大きな音を立てたり、大声を出して騒ぐ場合もあります。
さらに、同居の場合はお互いの友人を家に連れてくることもあるでしょう。
もちろん、来客は一人暮らしでもよくあることですが、同居の場合はその機会がより多くなるため、音や振動が気になりやすくなります。
これらの問題によって「眠れない」「イライラして集中できない」といったストレスを抱える方は多いです。
近年ではリモートワークをする方も増えているため、場合によっては仕事にも悪影響を及ぼします。
こうしたさまざまな影響を考え、入居を断られる事態に発展するのです。

賃貸物件での同棲を無許可でしていた場合

賃貸物件での同棲を無許可でしていた場合

もし無許可で同居していたのがバレた場合、どうなってしまうのでしょうか。
以下で詳しく見てみましょう。

厳重注意される

もし同居している方がいることが発覚した場合、厳重注意されるリスクがあります。
この時点でどちらかが退去すれば、とくに問題はありません。
大家にとっては、最初から同居を前提に部屋を探していたのか、恋人ができて同棲を始めたのかは分かりません。
そのため、最初から退去を求めるのではなく、厳重注意の上で入居者がどのように対応するか確認しようとしています。
この時点で対応できれば問題ありませんが、同居状態が続いた場合は退去となります。
一度でも契約違反が発覚すると、たとえ同居相手を退去させたとしても、今後マークされる可能性があるでしょう。

知らないふりをされる場合も

同居したからといって、必ずペナルティが課されるとは限りません。
たとえ入居時の契約内容と異なっていても、実害がなければ見過ごされる可能性もあります。
そもそも契約違反によって二人とも退去となった場合、その部屋は空室状態となります。
大家にとっては家賃収入を得られなくなるため、空室は可能な限り避けたいものです。
そのため、「契約違反を指摘して退去されてしまうなら、このまま知らないふりをした方が得」と判断される場合もあります。
ただし、これはあくまでも同居による悪影響がない場合に限ります。
ほかの住人から騒音やマナーに関するクレームが来ている場合、これを機に退去してもらおうと考える大家は少なくありません。

許可を得ておく必要がある

無断で同居するのではなく、入居前の段階で大家や不動産会社に許可を得ておく必要があります。
たとえば、現在交際している方がいる場合、今後同居する可能性があることを正直に伝えるようにしましょう。
交渉によっては、大家から許可を得られる場合もあります。
同棲禁止事項が明確に記載されていなければ、認めてもらえる可能性が高いです。

たまに泊めるのは契約違反になるのか

同居ではなく、たまに泊めているだけの場合もあります。
週に複数回泊まりに来る「半同棲」の状態は、契約違反にはならないため安心してください。
この場合、強制退去となる可能性は低いので、あくまでも2人がその部屋を生活拠点としているときのみに起こりうる問題として考えましょう。
ただし、契約違反にならなくても、ほかの問題が発生する可能性があります。
たとえば、泊まりに来る方が賃貸物件で定められているマナーを守っていない場合です。
ほかの住人の駐車場を勝手に使う、共用部で騒ぐなどの迷惑行為があれば、厳重注意されます。
最初から強制退去になる心配はありませんが、改善されなかった場合は別です。
結果として契約解除になりうるため、注意が必要です。

賃貸物件で同棲する場合のポイント

賃貸物件で同棲する場合のポイント

もし同居をする場合は、どのようなポイントに気を付けるべきなのでしょうか。
以下で詳しく見てみましょう。

連帯保証人

連帯保証人を立てておくと、審査に通過しやすくなります。
もし入居者本人が家賃を滞納してしまっても、連帯保証人が代わりに支払う仕組みになるため、大家にとっては家賃収入を得られる保証です。
そのため、実際に物件の契約において、連帯保証人がいる方が審査に通過しやすいとされています。
連帯保証人は親しい友人や親族に頼むのが一般的です。
同居を考えている場合は、どちらかの親族に相談してみましょう。
このとき、同居する相手を連帯保証人にする方法もありますので、検討してみてください。

1人分の収入で支払える家賃の物件を探す

高額な家賃だと、喧嘩別れしたときに支払えなくなるリスクが高まります。
現在は仲が良好でも、今後何が起こるかは分かりません。
仮に喧嘩別れをしなくても、一方が病気になって働けなくなったり、転職で一時的に収入がなくなったりする可能性があります。
さまざまなケースを考慮すると、1人分の収入だけで支払える家賃の物件を探した方が良いでしょう。
この方法なら審査に落ちるリスクも低くなり、スムーズに入居が決まります。
もし喧嘩別れしてしまった場合も、1人の収入で家賃をカバーできるため、滞納する心配もありません。
無理のない範囲で支払える物件を探してみてください。

婚約者として申請する

ただの同居人よりも、婚約者として一緒に手続きをおこなった方が信用度が高まります。
今後結婚する可能性が高い場合、喧嘩別れしてしまうリスクも低くなるためです。
将来についてしっかり考えた上での同居であると判断されれば、通常よりも審査に通過しやすくなるでしょう。
この場合は入籍予定があることを明確に伝えても問題ありません。
もちろん具体的な時期について話す必要はありませんが、将来を考えた上での同居であることをアピールしましょう。

まとめ

賃貸物件で同棲する場合は、家賃の滞納リスクが高いと判断される場合があります。
同居がバレると厳重注意や強制退去など、さまざまな問題に発展するかもしれません。
連帯保証人を探す、1人の収入だけで対応できる物件を探すなどの方法を試しましょう。