賃貸物件で有効な寒さ対策とは?原状回復義務や床・窓の断熱法を解説!
賃貸物件は建物の造りを自分で変えられないため、冬の寒さに悩まされないか、入居にあたって不安を感じていませんか。
賃貸物件で可能な寒さ対策を事前に確認しておくと、入居前の不安が軽減されます。
そこで今回は、賃貸物件でまず押さえたい原状回復義務や寒さ対策の基本にくわえ、床や窓の断熱法も解説します。
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賃貸物件の原状回復義務や寒さ対策の基本
賃貸物件での寒さ対策にあたり、まずは原状回復義務と効果的な対策の基本を把握したいところです。
原状回復義務とは
賃貸物件の原状回復義務とは、退去にあたって物件を入居当時の状態へと戻す義務です。
入居者は入居期間中に物件を自由に使えますが、原則として原状回復義務を課せられています。
そのため、退去時には物件を入居当時の状態へと戻す必要があり、室内に設置していた家具家電をすべて撤去するなどの対応が求められます。
原状回復で困らないよう、入居当時の状態へと戻せなくなるような行為は避けるのが基本です。
たとえば、寒さ対策としてカーペットを敷くだけなら、敷いたものを撤去するだけで元の状態に戻るため、問題はありません。
一方、接着剤で壁に何かを貼り付けると、設置物を撤去できなくなる可能性があります。
設置物を無理やり剥がしても、跡が残ったり、壁紙が破れたりして、大家さんとトラブルになる可能性が高いです。
寒さ対策に気を取られ、原状回復義務を見落としていると、退去時に問題となってしまいます。
賃貸物件で寒さ対策を実行するときは原状回復義務をしっかり意識し、退去の時点で元に戻せる方法を選びましょう。
効果的な寒さ対策の基本
賃貸物件の寒さ対策としては、熱の移動を抑える断熱対策が有効です。
断熱対策が効果的な箇所には、まず床が挙げられます。
隙間のないフローリングなどの床でも、冬場には寒さを感じることが多いです。
理由は熱の性質にあり、どこにも隙間がなくとも、暖かい空気は床から逃げていきます。
床から常に熱が逃げていく状態では、エアコンなどを効かせても、室内がなかなか暖まりません。
床で断熱対策を実行すれば熱の移動をブロックでき、暖房の効きが良くなります。
結果的に以前より部屋が暖かくなり、快適に冬を過ごせます。
床とあわせて重要な対策箇所
賃貸物件での寒さ対策において、床とあわせて窓にも断熱の工夫をしたいところです。
建物の開口部である窓は熱の移動が起きやすい箇所であり、窓を閉めていても外気が強く伝わっていることが多いです。
窓の断熱性能が低いままでは、部屋を閉め切って暖房を入れても、どこか寒さを感じる傾向にあります。
窓で断熱対策を実行すれば、室内に伝わる寒さを効率良く軽減でき、居住環境が改善されます。
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賃貸物件の寒さ対策として有効な床の断熱法
賃貸物件の床で有効な断熱法は、以下のとおりです。
カーペットを敷く
床にカーペットを敷くだけでも、断熱は可能です。
ウールなどで作られたカーペットは、表面の繊維部分に空気が多く含まれているため、一定の断熱効果が期待できます。
床下から伝わる冷気を遮断したり、室内の暖気が逃げていくのを防いだりできるため、以前よりも室内が暖かく感じられます。
また、素材や造りの影響で一般的に肌触りが良く、床に直接座ったときに快適なのも、カーペットの魅力です。
ただし、カーペットと一口にいってもさまざまなものがあり、断熱効果は一概にいえません。
生地が薄い安物のカーペットだと、思ったような寒さ対策につながらないおそれがあるため注意しましょう。
コルクマットを敷く
コルクマットとは、素材の性質で断熱効果が高く、床下から伝わる冷気をしっかりと抑えてくれるマットです。
コルクマットは一定のサイズにカットされているものが多く、揃える枚数によって敷く範囲を調整できます。
暖かさを優先して部屋全体に敷く、部屋のデザイン性を考えて特定の範囲だけに留めるなど、敷き方は自由です。
部屋へのこだわりや寒さの程度などに応じて、敷き方を考えましょう。
なお、コルクマットには一定の防音効果があり、階下に響く足音の軽減につながります。
寒さ対策と同時に足音対策もできる点は、入居者にとってうれしいポイントです。
こたつを設置する
こたつには敷布団がセットで付いており、カーペットなどと同じく床の寒さを軽減してくれます。
また、設置したこたつ本体が床付近を直接暖めてくれるため、なかに入っていれば足元の寒さに悩まされにくくなります。
部屋のデザイン性にこだわりがあるときは、こたつをできるだけおしゃれにすることを考えてみましょう。
天板だけを見栄えの良い一枚板に交換するなど、個人でカスタマイズできる余地があるのは、こたつの魅力です。
細部までこだわったおしゃれなこたつを設置すれば、部屋のデザイン性を損ないません。
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賃貸物件の寒さ対策として有効な窓の断熱法
賃貸物件の窓で有効な断熱法は、以下のとおりです。
窓に断熱シートや緩衝材を貼る
窓から外気が伝わりやすいのは、賃貸物件に限った話ではありません。
持ち家などでも同様であり、対策として窓に貼る断熱シートなどが広く市販されています。
設置すると、貼り付けたシートの効果で窓の断熱性能が高まり、以前よりも室内に寒さが伝わりにくくなります。
対策したい窓に用意したシートを貼り付けるだけなので、個人でも簡単に設置可能です。
予算を抑えたいときは、専用の断熱シートではなく、梱包への使用を想定した緩衝材を選ぶのがひとつの方法です。
緩衝材は断熱専用のグッズではありませんが、衝撃を抑えるため、1枚のビニールシートに多数の気泡が作られています。
この気泡が空気の層となり、窓に貼り付けたときに熱の移動を減らしてくれます。
緩衝材は安価なものがあるため、窓断熱の手軽なグッズとして活用可能です。
断熱シートや緩衝材を使うときの注意点
賃貸物件で断熱シートや緩衝材を窓に貼り付けるときは、跡が残らないかに注意が必要です。
とくに、付属のシールやシート本体の接着剤などで窓に貼り付けるタイプを選ぶと、原状回復に支障が出かねません。
断熱シートや緩衝材のなかには、窓を水で濡らせば貼り付けられるものがあります。
賃貸物件では、シールや接着剤など、跡が残りやすいものをできるだけ使わないグッズを選ぶことが大事です。
いずれにしても、グッズ本体の取扱説明書にはしっかり目をとおし、跡が残らないかどうかは注意して確認しましょう。
遮熱断熱カーテンを設置する
遮熱断熱カーテンとは、外から伝わってくる暑さや寒さを遮断しやすい特殊なカーテンです。
カーテンの素材や厚みによって遮熱・断熱性能を備えており、通常のカーテンより重みがあります。
通常のカーテンと交換すれば、窓から伝わる寒さが窓際で食い止められるため、室内が暖かくなります。
窓の下から冷気が伝わってくるときは、カーテンを長めにするのがポイントです。
カーテンの丈を床まで届くほどにすれば、窓の下から伝わる冷気までブロックでき、より快適な環境となります。
なお、カーテンを交換するだけなら原状回復に支障はなく、賃貸物件でも気兼ねなく実行できます。
また、遮熱断熱カーテンは夏場の暑さ対策にも役立つグッズであり、冬が過ぎてもそのまま使えてお得です。
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まとめ
賃貸物件での寒さ対策では、外気が伝わりやすい床や窓への断熱対策が有効ですが、いずれにしても退去時に元の状態へと戻す義務がある点は常に意識しなくてはなりません。
床の断熱法としては、一定の断熱性能が期待できるカーペットやコルクマットを敷くほか、こたつを設置するのも有効です。
窓の断熱法には、市販の断熱シートや緩衝材を貼るのが有効ですが、跡が残らないかは注意しましょう。
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