エアコン掃除は自分でできる?プロに依頼するとどうなる?

エアコン掃除は自分でできる?プロに依頼するとどうなる?

エアコン掃除は定期的におこなわないと、効きが悪くなったり光熱費が上がったりします。
状態によっては、使用できる年数が短くなり、買い換えの時期が早まることもあるでしょう。
そのため、放置しないよう適宜お手入れをおこなうことが重要です。
今回はエアコン掃除を自分でおこなえる範囲や方法、プロに依頼するとどうなるのかについて解説します。
自分で掃除をしたいとお考えの方は、ぜひ参考になさってください。

自分でおこなえるエアコン掃除の範囲

自分でおこなえるエアコン掃除の範囲

まずは、自分でおこなえる、エアコン掃除の範囲について見ていきましょう。
エアコン掃除は自分でできる範囲があり、メーカーから推奨されている部分が限られます。
推奨されていない範囲を自分で掃除してしまうと、故障の原因となるので注意が必要です。

範囲1:本体カバー

自分でおこなえる範囲としてまず挙げられるのが、本体カバーです。
本体カバーとは、エアコンの内部を覆っているカバーを指します。
埃やゴミが内部に侵入するのを防いだり、見た目を良くしたりするのが主な役割です。
本体カバーは取り外さなくても拭き掃除ができ、ほかの部分よりも掃除しやすいといえます。
本体カバーの掃除は、1か月に1度程度おこなうのがおすすめです。

範囲2:吹き出し口

吹き出し口も、自分でおこなえるエアコン掃除の範囲です。
吹き出し口とは冷風や温風が出てくるところで、空気の出入り口となります。
エアコン本体から見える部分のため、自分で掃除することが可能です。
吹き出し口の掃除は、エアコンの使用日数が増える、夏や冬は、1か月に1度程度おこなうと良いでしょう。

範囲3:フィルター

自分でおこなえる範囲として、フィルターも挙げられます。
フィルターとは、網目状の平べったい部品で、エアコンの内部に設置されています。
外部から侵入してくる埃やゴミをブロックし、エアコンの内部が汚れないようにするのが役割です。
もしフィルターがなければ、内部があっという間に汚れてしまい、効きが悪くなったり故障したりする恐れがあります。
フィルターはとても重要な役割を持っているので、定期的にお手入れする必要があるでしょう。
掃除の頻度は、2週間~1か月が目安です。
エアコンの使用日数が増える、夏や冬は、2週間に1度以上おこなうことをおすすめします。

できない範囲は?

エアコン掃除を自分でおこなえない範囲は、下記のとおりです。

●熱交換器
●ドレンパン
●送風ファン


熱交換器やドレンパン、送風ファンなどエアコン内部にあるパーツの掃除は、原則自分でおこなうことができません。
主に、エアコンの外側やフィルター部分が、自分で掃除できる範囲となります。

自分でできる範囲のエアコン掃除の方法

自分でできる範囲のエアコン掃除の方法

続いて、自分でできる範囲のエアコン掃除の方法について解説します。

方法1:フィルター掃除

まずは、フィルター掃除の方法について見ていきましょう。
先述のとおり、フィルターは外部から侵入してくる埃やゴミをブロックし、エアコンの内部が汚れないようにする役割を持っています。
そのため、埃やゴミが溜まりやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
フィルター掃除で用意するものとして、下記が挙げられます。

●椅子や脚立など、高所で作業するための足場
●ゴム手袋
●乾いた雑巾やハンディモップ
●掃除機
●歯ブラシ


上記のものが準備できたら、まずはエアコンの電源を切ったうえでコンセントを抜きます。
コンセントが刺さったままエアコン掃除をはじめてしまうと、感電したり漏電したりする恐れがあるからです。
次は室内にホコリが舞い散らないよう、エアコンの表面や上のほう溜まったホコリを取り除きます。
水気があると故障する恐れがあるので、乾いた雑巾やハンディモップなどを使ってください。
次の掃除方法は、フィルターを取り出すために、エアコンの前面に付いているパネルを開けることです。
破損しないようカバーが止まる位置まで、ゆっくりと引き上げます。
機種によって開け方が異なるため、あらかじめ取扱説明書で確認するのがおすすめです。
次は埃が舞い散らないよう、フィルターをゆっくり取り外します。
無理に外すと破損する可能性があるため、取扱説明書に従うことがポイントです。
機種にもよりますが、フィルターを少し持ちあげてから引き抜くと、取り外ししやすくなります。
次は、フィルター表面に付着している埃や汚れを、掃除機で吸い取る作業です。
フィルターの裏側から掃除機をかけると目詰まりの原因になるため、表側から掃除機をかけるようにします。
掃除機で取り切れない場合は、水で洗います。
水洗い時のポイントは、掃除機とは反対に、裏側から水を流すことです。
細かい汚れが落ちない場合は、柔らかい歯ブラシや綿棒などで優しくこすり洗いをしてください。
水洗いが終わったら、雑巾で水分をよく拭き取り、陰干しをして乾燥させます。

方法2:吹き出し口と本体拭き掃除

吹き出し口と本体拭き掃除で用意するものとして、下記が挙げられます。

●椅子や脚立など、高所で作業するための足場
●ゴム手袋
●掃除機
●割りばしと輪ゴム
●キッチンペーパー


上記のものが準備できたら、フィルターを外して内部を掃除機がけします。
強くかけると内部に誇りやゴミが入ってしまうため、注意が必要です。
内部の掃除機掛けが終わったら、次は吹き出し口の汚れを取ります。
吹き出し口は手が入りにくいため、割りばしにキッチンペーパーを巻きつけ、輪ゴムで止めた棒を使うのがおすすめです。
キッチンペーパーを水で軽く濡らしてからしっかり絞り、吹き出し口周辺を水拭きしてください。
エアコン掃除の方法は、一般的に取扱説明書にも記載されているので、あらかじめ確認しておくと、スムーズに掃除がおこなえるでしょう。

エアコン掃除を自分でおこなわずプロに任せるとどうなる?

エアコン掃除を自分でおこなわずプロに任せるとどうなる?

最後に、エアコン掃除をプロに任せるとどうなるのかについて解説します。

プロに任せた場合のエアコンクリーニングの内容

エアコンクリーニングをプロに依頼した場合、自分ではおこなえない部分の掃除が可能となります。
エアコン本体を可能な限り解体するので、エアコン内部にある送風ファンや、熱交換器なども綺麗にすることが可能です。
高圧洗浄機を使用するので、自分では手の届かないところや見えないところまで、ピカピカになるでしょう。
掃除の範囲が違うので、自分でおこなうエアコン掃除と事業者によるエアコンクリーニングは別のものとなります。

プロに依頼した場合の料金相場

壁掛けタイプ1台をプロに依頼した場合、1万円前後が相場です。
この金額は、お掃除機能が付いていないタイプの相場となります。
お掃除機能付きエアコン1台(壁掛け)の掃除をプロに依頼した場合、1万5,000円~2万円が相場です。
お掃除機能付きは複雑な構造となっているので、分解や組み立てに時間がかかります。
そのため、通常の壁掛けタイプに比べると、費用が割高になるでしょう。
また、エアコンの種類によっては、掃除の難易度が高いため、あらかじめ見積もりや相談が必要になることがあります。

まとめ

エアコン掃除は自分でできる範囲があり、メーカーから推奨されている部分、は本体カバーと吹き出し口、フィルターです。
高い場所での作業となるので、椅子や脚立など、高所で作業するための足場や掃除機などが必要となります。
プロに依頼した場合、エアコン本体を可能な限り解体するので、エアコン内部にある送風ファンや、熱交換器なども綺麗にすることが可能です。